『いのちの授業』2日目は、秩父市立久那小学校で、大滝国保診療所の医師として、孤軍奮闘なされている栃村先生にお話しいただきました。
「命って、なんだろう。」の問いかけから、
「呼吸が何秒止まると、倒れると思う?」
「どのくらいの時間、呼吸できないと死んじゃうのかな?」と、みんなの意見を聞きながら、子ども達全員に聴診器で、心臓の音を聴かせたり、じゃんけんしたり…。
今、自分が生きていることは“奇跡”なんだと理解させながら、訪問診療の後に2人の子どもを残して亡くなられる、お母さんの動画へ…。
「大切な想いは、伝えられる時に伝えないと… 」と、ご家族に向けての“感謝のカード”を作成し、裏には栃村先生からのメッセージも。
考える時間を与え、子ども達の心をすっかりつかみ、「小学生は初めて」とは思えない素晴らしい授業でした。
企画された市教育委員会も保健医療部も、学校の先生方も、思わずみんなしてもらい泣き… 。
折しも「訪問診療・介護」の重要性が、連日新聞に掲載されています。
外来に通いたくても通えない高齢者が増え続ける中、栃村先生のように、一軒ずつ訪問して直接診療してくださる“お医者さん”の、なんと有り難いことか!
市内全部の学校で開催してほしい授業です。