ちちぶ銘仙館で行われt「和柄鑑賞講座」に参加してきました。講師は京都からお越しいただいた情願先生。今まで着物を選ぶのに、色味や模様、全体の雰囲気だけで選び、柄の持つ意味まで考えも及ばなかったので、最初から最後まで興味深く伺うことができました。
柄の意味やストーリーを考えた着こなし、正しさよりも美しさに重きを置く日本の伝承の力、型の文化を継承する伝統の素晴らしさなど、これからも秩父銘仙にかかわっていきたいものとして、大変勉強になりました。 確かに日本って「左右非対称の美しさ」ってありますよね。計算だけではない、敢えてのアンシンメトリー。
文学や音楽、絵画や模様、文様、紋様・・「すべての文化は連動している」と。芸術って、ひとつだけではない、それぞれの繋がりの中で生まれてくるものなのだと改めて思います。参加して良かった!!
個人的には大好きな「源氏物語」の中の、これまた好き嫌いを超えて最も気になる「六条御息所」の着物の柄のお話は、とても興味深かったです。上村松園の「六条御息所」、白地に藤とクモの巣柄の着物・・。 クモの巣は十分理解できますが、藤=不死に繋がるとは知らなかった! また一歩、源氏フリークに磨きがかかります・・。